Tao


c0195804_8355449.jpg

与えられた環境の中で、ただ漫然と生きている時には気がつかない何かがあると思う。
自我を強烈に意識した瞬間に、初めて生まれる願望や思いがあると思う。
カラダもココロもあちこちぶつけまくって、うちのめされて、絶望の淵に叩きのめされても
そこから学びとれる何かが必ずあるはずだ。
予定調和の世界から飛び出し、自我に目覚め、自分の力で人生を操作することを選んだのならば。

思えばこの一年、辛い経験をたくさんした。
突発的事故対応しかり、ファースト・エイドしかり、不測の事態下でも冷静な判断や指示が求められる立場にいることを訓練されてきたので、ある程度のことは耐えらるし乗り越えられると思っていたが、自分自身のこととなると、その考えは実に甘かった。
根拠のない自信は、あっという間に脆くも崩れ去った。

年明け早々の出来事。いきなり心を引き裂かれるような、カナダ社会の洗礼をあびた。
来る日も来る日も、自分との戦い。状況が悪いのに、それを隠して笑顔で元気を与え続けなければならない立場の苦しさ。毎日泣いていた。
それでも、やりきった。やり遂げた満足感と愛あふれる人たちの笑顔に救われた。

人に裏切られ続けた。人間不信は、思いのほか深かった。
人に会いたくなくて、メールも電話もOFFにして、海を眺め、森を彷徨う毎日が続いた。
今でも言われるが、あの時の私は相当ボロボロで、まわりの人たちに大変な心配をかけてしまった。
なんとかするためにできる限りのことをしたおかげで、法律に詳しくなった。北米の裁判社会のルールも知った。英語社会でも、込み入った状況説明をし、言いたいことを主張する度胸がついた。
だが、損失はあまりにも大きすぎた。

突然体調を崩して病院に緊急搬送され、(保険がキレていて痛い大出費)
突然の足の怪我が長引き、(生えてきた爪を打って何度か潰した)
突然の後味の悪い負のスパイラルがなぜか続いてしまって散々。運に見放され続けた。
上向いていた気分も落ち込み、何のためにカナダに行ったんだろう? とまで思い悩む自分がいた。

お人好しすぎると何度も怒られた。もっとズルい人間になれ、とも。
好きでやっていることとはいえ、これだけいろいろあると、普通だったらカナダを嫌いになるだろう。
でも実は、ちっとも嫌いになっていない。不思議だけど、事実。

思いを馳せると、今でも、今だからこそ、悔しすぎてまた泣けてきて、どうしようもない。
胸をギュっと締め付けられていたたまれないし、自分に腹が立って、悲しすぎて、どうしようもない。
考えないようにしていても、何をしていても、どうしようもなく頭の中をめぐってしまう。

それでも、私の中で、カナダはまた暮らしたい国ナンバーワンであり続ける。

なぜだろう。
その答えは、今はまだわからない。言葉にできないし、したくない。
でも、あのまま日本に居たらできなかった経験をたくさんした。
そして、あのまま日本に居たら出逢えなかったたくさんの人たちとめぐり逢った。
日本から独りでポツンと異国にやって来ても
助けてくれる人たちや仲間に恵まれ、心を動かされた。

人に泣かされ、人に癒されたこの一年。
人とのご縁は、本当に不思議で。
良いことも悪いことも、すべて、人とのご縁から生まれている。

自分が give したものでみんなが笑ってくれていれば、それでいい。
そんな風に考えられるようになった。


c0195804_8595679.jpg

人生は、山岳登攀、登山に似ていると思う。
辛く苦しい思いをして山を征服できたら、絶対的な幸せが迎えてくれるはず。
登山隊は、チームワークがすべてだ。
自分がイイと思ったモノやヒトをプロデュースし、その思いや時間をシェアすることが大好きな私は
常にベースキャンプを万全の状態でキープし、アタック隊を全力でサポートする側にまわっていたい。
登頂できるのは、アタック隊のみ。 実際に山を制覇するのは彼らだけど
同じ景色を見て、喜びを分かち合えるチームの一員でいたい。縁の下の力もちであり続けたい。
微力ではあるけれど、自分の力が人の役に立てばそれで満足。

未知の世界に対する興味と好奇心。
その先で何が起こるかわからないというスリル。
新たな世界の発見者になれるかもしれないという期待と興奮。

危険と隣り合わせだとわかっていても
あえて厳しい自然や山に挑み続ける冒険家やアルピニストの心理に似ているのかもしれない。
なぜ山に登るのか? 「そこに山があるから。」
理性的な答えは、もはや無い。いや、必要ないのかもしれない。
たまらなく魅力的で惹きつけられるものが、人生にはあるのだから。

c0195804_925082.jpg

自分の中に毒を持ちながら
いつも、目標を持って何かに挑戦していたい。
いつも、パッションを持ったチャレンジャーでいたい。

そして、
後悔はしない。
したくない。
しないように、今を精一杯生きたい。

自分の気持ちに正直に生きて
最期に笑って死ぬために。

これが、私の、生きる「道」だから。


c0195804_953460.jpg

      Live as if you were to die tomorrow, Learn as if you were to live forever --- Gandhi
[PR]

by yuru-life | 2009-12-29 09:15 | Life  

<< Fun Riding & Sh... Feel restless >>